このサイトでは、笑いと健康やレクリエーションのみならず、ライフハックにも役立つ書籍の書評ブログ・ブックレビューの記事も執筆しています。
今回取り上げるのは、
樺沢紫苑著「学びを結果に変えるアウトプット大全」サンクチュアリ出版 2018年
です。
自己啓発書・ビジネス書ですが、レクリエーションのアイデアを出すのにも役立つ内容です。
アウトプットの量と質を高める80の方法

「アウトプット大全」は、自己啓発書・ビジネス書としては2018年~2019年で最も売れた本の一冊です。
単に知識や情報をインプットするだけでは不十分で、アウトプット(情報発信や行動)して初めて自己成長につながる
という考え方が根底にあります。そのうえで、アウトプットの量や質を高めるためにできる80の方法を掲載しています。
「アウトプット大全」の構成は以下の通りです。
- CHAPTER1 アウトプットの基本法則
- CHAPTER2 科学に裏付けられた、伝わる話し方
- CHAPTER3 能力を最大限に引き出す書き方
- CHAPTER4 圧倒的に結果を出す人の行動力
- CHAPTER5 アウトプット力を高める7つのトレーニング方法
話す・書く・行動に移すといったアウトプットの方法を幅広く取り上げています。
自らの手で書き出すことの効果を実感できる一冊

話す・書く・行動に移すための方法を80個も収録している本ですので、基本的にはすべての内容を広く浅く解説した書籍です。80個の内容を一辺に取り入れることは不可能ですから、まずは自分に必要だと思ったことから取り入れてみるのがよいと思います。
私も実際にいくつかの方法を試してみました。特に効果的だったのは
- 情報カードを使ったネタ出し
- 手書きのTo doリストの活用
の2つです。
特に情報カードを使ってネタを出すやり方は効果てきめんでした。詳しくはアウトプット大全を読んでもらうことにして、このやり方を取り入れたことによって、自分自身が情報発信やレクリエーションのネタ作り、パフォーマンスや講演のアイデア作りでしばらくはネタ切れしなくて済みそうです。このサイトも1日1記事のペースで今日まで74日続けて更新できています。
手書きのTo doリストの活用も効果的で、請求書の作成など、それほど大変ではない細かい仕事を忘れることが減りました。現在To doリストとその日の体調や仕事の進捗をノートに貼って保存したお手製のバレットジャーナル風ログを作って、仕事の管理を行っています。
頭の中でもやもやと考えていることを自分の手で紙に書き出してみることの威力を改めて感じることができました。
また、PCなどのデジタルツールの活用法としては、
- アウトライン機能の活用
も役に立っています。長めの文章を書く時にアウトライン機能を使うと書きやすいです。
ひとつの内容を深堀りするというよりは、様々な方法をざっと紹介することに主眼を置いた書籍です。今の自分に必要な内容もあれば不必要な内容もあるかもしれません。何が必要かは人によって異なります。
アウトプットの質が高められずに行き詰まりを感じた時に、辞書のような感覚で何回も本をめくってみると、突破口となるヒントが見つかる
に違いありません。情報発信時代に手元に置いて損のない一冊です。
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