このサイトをご覧いただいている人の中には、レクリエーション介護士はどのような資格か関心のある人も多いと思います。
この記事を執筆する「大道芸人たっきゅうさん」は、2015年3月にレクリエーション介護士2級を取得し、高齢者施設を訪問する活動も行っています。
この記事では、
・レクリエーション介護士2級を取得して実際に役に立ったこと
・取得にかかる時間
について、私の体験をもとに説明します。
資格の概要については、こちらの記事も合わせてご覧ください。
高齢者施設訪問で実際に役立ったこと
私は特定の老人介護施設に勤務しているわけではなく、大道芸やジャグリングのパフォーマンス、講演を本業としています。様々な高齢者施設を外部から訪問する立場の活動を行っています。
レクリエーション介護士2級を取得して役に立ったのは、
- 要介護度や様々な施設の違いなどの基礎知識
- 高齢者とのコミュニケーションの基本
- レクリエーションの計画から振り返りまで体系的なやり方
の3つです。
大道芸人の普段の仕事は、ファミリー層が対象であることが多く、高齢者施設訪問を始めたときには普段との雰囲気の違いに戸惑うこともありました。テキストで高齢者の皆さんとのコミュニケーションの基本や、介護施設の実情を理解し、内容をファミリー層対象のものと少しずつ変えていくことで、高齢者の皆さんの芸に対する反応にも確かな変化がありました。
- 現在老人介護施設に勤務していて、レクリエーション技能の向上を目指す人
- 音楽や芸能などの技能を活かして高齢者施設での活動を目指す人
は、資格取得を検討する価値は十分あるのではないかと思います。一方で、全く介護は未経験だが老人介護施設になんとしても正社員として就職したい!そのために資格を取りたい!という人は、まずは介護初任者研修などの資格を検討した方がいいのではないかと私は思います。並行してレクの勉強をするのは大いにアリだと思います。
2級取得にかかる時間は?

資格取得には通信と通学の2通りの方法があります。私は通信講座を受講しました。
どちらも標準期間は3か月と定められています。
通信講座または通学講座を受講いただくと、間もなく学習がスタートできます。標準的には3ヶ月程度の学習期間です。講座が完了した後に、ご自宅にて筆記試験を最終課題として提出いただき、60%以上の得点を取れば合格となります。(ご自宅で受験できます。)合格者には、認定証をお送りします。
日本アクティブコミュニティ協会ウェブサイトより引用
実際には私は4か月半かかりました。3か月で内容を覚えきれないということはありません。単に怠けただけです。私にとって資格取得は義務ではなく差し迫った用件ではなかったため、締め切りが定まっていないこともあり勉強を先延ばししてしまうことが多かったです。
社会人が通信講座を利用する際には陥りがちなことだと思いますので、自分自身の疲労やモチベーション、スケジュールに合わせて通学、通信どちらが確実にやり遂げられるか検討した方がいいかと思います。そういえば高校生の頃にも〇会の通信添削を締め切りまでにほとんどやらず、結局一年浪人しました。
実践からの学びも大切です!
レクリエーション介護士2級は、少なくとも私にとっては得るものが大きかったのは間違いありません。
ただ、資格を取得した次の日からレクリエーションがめちゃくちゃ上手くなるかと言ったら、急には上手くなりません。
結局のところ、何度も実践して、参加してくださる高齢者の一人一人の様子から適切なフィードバックを得ながら、時には失敗もありながら、少しずつ技能を向上させていくのが大切だと思います。
私も体験談を偉そうに書いていますが、上手く行かないことも当然ありますし、何年やっていても新たな発見もあれば、こんな初歩的なこともできてなかったのかと落ち込むこともあります。
自分自身の実践を振り返り、よりよい時間を生み出していくための指針がテキストに書かれていますので、テキストの内容を定期的に見直せば、余計な遠回りはしなくて済むようになります。
人と触れ合う仕事である以上、自分の思い通りにいかないこともあるけれども、だからこそ色々考えることにやりがいがある、それはどんな職業でも同じではないかと私は感じています。
実際の活動については、こちらの記事もよければご覧ください。
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