アクティブな高齢者におすすめの地域活動・コミュニティ活動7選【シニア世代の社会参加・生きがいづくりに役立つ】

「笑いと健康・高齢者レクリエーションの情報サイトlaugh and helath.com」は、シニア世代の社会参加や生きがいづくりに役立つことを願って制作しました。

ひと昔前と違って、60代、70代になってもお元気で、まだまだ活躍したいと願う人が増えています。地域活動やコミュニティ活動を始めてみたいと考える人も多いに違いありません。

この記事では、

アクティブな高齢者におすすめの地域活動&コミュニティ活動

について取り上げます。

  • 高齢者にとっての「つながり」の意義
  • おすすめの地域活動&コミュニティ活動

を、順番に解説します。

◎記事を書いたのは?(サイト運営者の経歴)

この記事を執筆したのは、「大道芸人たっきゅうさん」です。全国の老人クラブや公民館を訪問し、「笑いと健康」や「生きがいづくり」の講演会を行っています。

  • 笑って楽しい!高齢者レクリエーション(法研)
  • 健康と生きがいづくりに役立つ笑いの力(セルバ出版)
  • ゆるくつながる-笑いで広がる共感とコミュニティ(春陽堂書店)

の著者です。さらに詳しい経歴は、プロフィールをご覧ください。

大道芸人たっきゅうさんプロフィール

https://laugh-and-health.com/profile/

※なお、この記事は、拙著『ゆるくつながる-笑いで広がる共感とコミュニティ』の第2章の後半をベースとして、ウェブサイト用にエッセンスを抽出した内容です。書籍では、さらに詳しくわかりやすく掘り下げていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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高齢者にとっての「つながり」の意義

おすすめの活動を紹介する前に、地域とのつながりを保つことが大切な理由を取り上げます。

◎地域のつながりは介護予防にも役立つ

地域とのつながりが豊かだと、そうでない人よりも、介護予防につながりやすくなります。

  • 周囲の人から健康や介護予防に関する情報を得やすい
  • ストレスとなる出来事があっても周囲からのサポートを受けやすい

などが理由です。

逆に、孤独感や疎外感は健康に悪影響を及ぼします。過度の飲酒や喫煙などの行動に陥ってしまうこともあります。

つながりが豊かであれば役割意識も芽生えやすくなります。ただし、重荷に感じるほど仕事を引き受けてしまうのは、かえってよくない影響があります。何事も適度なバランスが一番です。

◎いざというとき孤立しないのが大事

煩わしい人間関係はもうこりごりで、これからは一人で気楽に過ごしたいと思う人もいます。健康状態に問題がなく、体力や気力が充実している間はそれでもよいでしょう。

しかし、病気や怪我で介護が必要になる日がいつ来てもおかしくありません。そのときに、他の人とのつながりがないと、一気に孤立してしまう恐れがあります。逆に、普段からつながりがあれば、困ったときにサポートを受けやすくなります。

一人でいる時間が長いこと自体は問題ありません。いざというときに、孤立しないことが大事です。

地域活動やコミュニティ活動を知っておき、興味があるところにときどき顔を出してみると、つながりを保つことができます。それが、老いへの備えにもなるのです

※地域の人と、緩やかに関係を持ち続ける方法については、以下の記事も合わせてご参照ください。

高齢者の「緩やかな社会参加」を通じて、新たな生きがいづくりを始めよう【笑いと健康・ミニ講座】

https://laugh-and-health.com/2023/04/17/20230417/

高齢者におすすめの地域活動&コミュニティ活動

アクティブに活躍したいと願う人におすすめの地域活動・コミュニティ活動はこちらです。

  • 高齢者サロン介護予防サロン
  • 生涯学習講座(シルバー大学・寿大学など)
  • 趣味講座・サークル
  • 認知症カフェ・家族介護教室
  • 自治会・町内会・老人クラブ
  • セルフヘルプ・グループ(「断酒会」などの自助グループ)
  • 子ども食堂 など

1つずつ順番に見ていくことにしましょう。

高齢者サロン・介護予防サロン

最初に取り上げるのは、高齢者サロンです。月に1回程度地元の公民館や集会所に集まり、親睦を深めます。シニア世代であれば誰でも参加することができます。年齢による参加制限を設けていないサロンもあります。地域住民が主体的に運営します。

高齢者サロンでは、おしゃべりを楽しむだけでなく、レクリエーションや脳トレ、体操などの活動を行います。仲間との交流を通じて閉じこもりにならないようにすることが大きな目的です。また、サロンまで出かけることで、身体活動も増加します。定期的に出かける習慣がつくと、生活のリズムも整いやすくなりますから、フレイル予防の効果も期待できます。

「高齢者サロン」以外に、「住民サロン」「介護予防サロン」などの名称で呼ぶこともあります。

生涯学習講座・趣味講座・サークル

◎幅広いテーマを学べる生涯学習講座

続いて取り上げるのは、生涯学習講座です。「シルバー大学」「寿大学」「高齢者大学」「いきいき教室」などの愛称があります。

学べる内容はバラエティに富んでいます。フレイル予防や認知症予防、栄養、振り込め詐欺や年金の基礎知識など、暮らしに関するテーマはもちろんのこと、郷土の歴史や芸術鑑賞など、幅広いテーマについて学びを深めることができます。

◎趣味講座は会話が苦手な人にもおすすめ

趣味の講座やサークルも、シニア世代から人気の活動です。グラウンドゴルフなどのスポーツ、南京玉すだれやマジックなどの芸能、フラダンス、コーラスや楽器演奏など、多種多様な活動があります。近所の公民館やカルチャースクールに足を運んで、新しい趣味に挑戦してみましょう。

会話が苦手な人や、人と関わるのが好きでない人も、趣味があると日々の暮らしに彩りが生まれます。そして、たまにでもよいので、同じ趣味の仲間がいる趣味講座やサークルに参加してみてください。同じことを他の人と一緒に行えば、仮にほとんど会話しなかったとしても、人と人とのつながりを実感できます。

認知症カフェ・家族介護教室

「認知症カフェ」や「家族介護教室」は、介護について相談できる場所です。

◎認知症当事者以外も参加できる認知症カフェ

認知症カフェは、認知症になっても住み慣れた場所で生活できることを目的とした集いの場です。参加費はお茶菓子代の数百円程度のことが多く、無料で参加できる認知症カフェもあります。認知症当事者と家族だけでなく、誰でも参加することができます。

名前にカフェと入っているように、コーヒーやお茶を飲みながら、認知症の当事者や家族が交流を深めます。看護師や介護福祉士などの専門職も参加するため、介護に関する相談ができます。家族同士で介護に関する情報交換も行います。

また、体操やレクリエーションを取り入れている認知症カフェもあります。カフェに行けば楽しい時間を過ごせるため、認知症当事者の閉じこもり防止に役立ちます。

◎家族介護教室は家族がホッとできる場所

家族介護教室は、その名の通り、家族を介護する人をサポートするための集いの場です。地域包括支援センターや自治体が開催します。

  • 身体に負担のかからない介助法
  • 介護食のレシピ
  • 仕事と介護を両立するための支援制度

など、すぐに役立つ情報を学ぶことができます。

家族同士で懇談する時間も設けられています。なかなか他の人には話しにくい悩みも、同じ経験をしている人同士なら打ち明けることができます。同じ境遇の人とふれあうことで、ホッと一息つくことができます

自治会・町内会・老人クラブ

自治会・町内会・老人クラブは、身近な暮らしを支える活動です。

◎自治会や町内会が発揮する「ご近所の底力」

昔からある自治会や町内会も、暮らしを支える大切な活動です。ごみ集積場の清掃や、高齢者や子どもの見守り、行政に対する要望の取りまとめなど、自治会や町内会が担ってきた活動は数多くあります。楽しいお祭りや伝統行事を開催できるのも、自治会や町内会の力があってこそです。

遠くの親戚より近くの他人」ということわざもあります。昔に比べて地縁による結びつきが弱くなってきたとはいえ、ご近所の底力がまだまだ求められています

◎老人クラブに支えられる身近な地域活動

老人クラブの歴史は古く、国や自治体からの支援もあります。老人福祉の根幹をなす組織として、老人福祉法にも位置づけられています。

地区ごとにある「単位老人クラブ」が基本となり、さらに、市町村や都道府県ごとに、単位老人クラブを取りまとめる「老人クラブ連合会」があります。

老人クラブではバラエティに富んだ活動を行っています。

  • 高齢者サロン
  • グラウンドゴルフなどのニュースポーツ
  • 趣味サークル
  • 健康講座

などが主な例です。また、

  • 登下校中の子どもや一人暮らし高齢者の見守り
  • 地域清掃

など、生活を支える活動を担っています。

セルフヘルプ・グループ(自助グループ)

セルフヘルプ・グループでは、運営ボランティアを募集しているところもあります。

◎同じ病気や悩みを抱えた人が集う場所

病気や依存症などに悩み、生きづらさを感じる人がいます。そのような人が、同じ悩みを持つ人とつながり合うコミュニティがあります。それが、「セルフヘルプ・グループ」です。「自助グループ」とも言います。

同じような境遇の人が集うことで、お互いに気持ちを分かち合うことができます。疎外感や絶望感が和らぎ、仲間とつながる安心感を得ることができます。お互いを理解するプロセスの中で新たな気づきを得て、自分自身の問題と向き合うきっかけとなる集いの場です。

アルコール依存症のセルフヘルプ・グループが、最も代表的な例です。「断酒会」という名前で活動しています。他にも、難病を抱える人・身体障害(難聴など)・精神障害(うつ・パニック障害・統合失調症など)・依存症(ギャンブル依存症・薬物依存症など)のグループがあります。また、不登校や引きこもりの人のためのグループや、犯罪被害者のためのグループもあります。家庭内に認知症患者がいる人や、家族を介護している人のためのグループもあります。

子ども食堂

子ども食堂は、近隣に暮らす子どもに温かい食事を提供し、居場所を作ることを目的とした集いの場です。近年その数が急速に増えています。食事だけでなく、レクリエーションや学習支援を行うこともあります。

もともとは、経済的な事情やその他の理由で生活に困難を抱える家庭の子どもを対象として始まった活動です。しかしながら、対象者を予め限定すると、「子ども活動に通う=生活困難な家庭」という新たな偏見が生じる可能性もあるため、あえて対象者を限定せず、近隣に暮らす子どもなら誰でも参加できるところが多いです。

ほとんどの子ども食堂は、ボランティアの手で運営されています。慢性的に人手が不足していることもあり、子どもとふれあうボランティアをしたい人におすすめの活動です。

以上、おすすめの地域活動やコミュニティ活動を取り上げました。この記事を通じて、新しい活動にチャレンジしたいと思う人が一人でも増えたら嬉しいです。

生きがいづくりの講演会を好評開催中!

記事と同じテーマの動画も制作しました。
講演会では、パワーポイントも使用しながら、わかりやすくお話しします。

「大道芸人たっきゅうさん」は、「笑いと健康」「生きがいづくり」をテーマとした出張講演を承っております。今回の記事で取り上げた内容を、より詳しく、わかりやすく解説します。

  • 市民活動センター
  • 社会福祉協議会
  • ボランティア連絡協議会
  • 労働組合・退職者の会
  • 老人クラブ連合会
  • 生涯学習講座

など、シニア世代の集う場所に、直接訪問します。

大道芸や脳トレ、体操の実演もあり、メリハリがきいていて飽きずに楽しめる内容です。

「お問い合わせフォーム」より、講演会の企画書をダウンロードできますので、ご利用ください。

大道芸人たっきゅうさん・お問い合わせフォーム

https://laugh-and-health.com/contact/

また、以下の2つのサイトからも、講演のお問い合わせを承っております。

「大道芸人たっきゅうさんのユーモアセラピー特設サイト」(外部サイトへのリンク)

https://www.humor-therapy.com/

「マイベストプロ京都」(外部サイトへのリンク)

https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/

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「大道芸の笑いを小児医療や高齢者施設にも!」をモットーに活動する通称「大道芸人たっきゅうさん」です。京大卒なのに大道芸人です。「笑いと健康」に関する講演の講師として全国の老人クラブを訪問しています。 【テレビ・ラジオ・新聞等の実績】 ぐるっと関西おひるまえ/ちちんぷいぷい/Music Edge/京いちにち630/おやかまっさん/笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ/京都新聞/朝日新聞/毎日新聞/産経新聞/大阪日日新聞 等多数 【取得資格】 健康生きがいづくりアドバイザー ・ケアストレスカウンセラー ・レクリエーション介護士2級

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