笑いと健康:認知症予防と笑い

このサイトでは、笑いと健康に関する様々な記事を更新しています。

今回は、多くの人が関心を持つ

笑いと認知症予防の関係

について取り上げます。

笑いは認知症予防に役立つのか?

多くの人にとって認知症予防は非常に関心が高い事柄です。

果たして、笑いは認知症予防に役立つのでしょうか?

笑いの頻度が減ることは認知機能低下の予測因子になる可能性が高い

ことは確かなようです。その一方で

笑いの回数を増やせば認知症を予防できるかどうかはまだはっきりわかっていない

というのが現状のようです。

福島県立医科大学の大平哲也氏らを中心とした研究グループが、笑いと認知症に関連した研究を行っています。

地域住民738人を対象とした調査で、笑う機会がほとんどない人は、ほぼ毎日笑う人に比べて1年後に認知機能が低下するリスクが3倍以上高かったことが判明しています(※)。しかしながら、その理由の解明までには至っていません。

その一方で、生活の中で積極的に笑いを増やす介入を行った研究では、認知機能検査の得点の上昇は確認できませんでした(※)

笑いの数がめっきり減ってきたことが認知機能低下の兆候になる可能性はあるものの、笑いの数を増やせばよいのかについては、まだ研究が始まったばかりではっきりとした結論は出ていないというのが現状のようです。

※このパートは、以下のサイトを参照して作成しております(外部リンク)

笑って認知症を予防できるか|健康長寿ネット

https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/warai-genki/waratteninchishoyobo.html

キーワードは社会的交流

認知症予防については、

家族・親類・友人・地域の人などとの社会的交流

との関連が深いことが、国内外の複数の研究により明らかになっています。

上のグラフは、愛知県の住民を対象とした9年半にわたる大規模な調査の結果です。社会的交流の多様性が大きくなるほど認知症発症リスクが小さくなることが判明しました(※)。

周囲の人との交流が認知機能低下のリスクを抑える理由については、以下のような仮説が提示されています。

  • 会話や活動を通じて脳へのよい刺激がある
  • 周囲の人から健康に役立つ情報を得られる
  • 周囲のサポートによりストレスが軽減する

新型コロナウイルスの影響もあり、人と会う機会も減りがちですが、電話などを通じて交流を減らさないようにすることも大切です。

※このパートは、T.Saito et al.(2017) Influence of social relationship domains and their combinations on incident dementia: a prospective cohort studyを元に作成しました。

日常のちょっとした楽しみを大事にする

認知症予防は、社会的交流以外にも

  • 食習慣
  • 運動の習慣
  • 新聞を読む、ゲームをするなどの知的な生活習慣

が役に立つと言われています。

認知症予防のために特別なことを始めようとすると気が重くなりますが、

  • 家族や友達と会話しながら体にいい食事を楽しむ
  • 趣味やスポーツの会に参加してみる
  • 孫と一緒にゲームをしてみる

といったことなら実践できます。簡単に取り入れることができるうえに、日常にさりげない笑いも生まれ、楽しい時間も増えます。

笑いに過度の期待はできないけども、日常のちょっとした楽しい時間を充実させればきっといいことがあると信じて、生活に取り入れてみる

ことが大事ではないかと私は感じています。

※日常の中に笑いを取り入れる方法については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

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「大道芸の笑いを小児医療や高齢者施設にも!」をモットーに活動する通称「大道芸人たっきゅうさん」です。京大卒なのに大道芸人です。「笑いと健康」に関する講演の講師として全国の老人クラブを訪問しています。 【取得資格】 健康生きがいづくりアドバイザー ・ケアストレスカウンセラー ・レクリエーション介護士2級

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