今話題の「心理的安全性」とは?地域活動・コミュニティ活動にも役立つ概念です【人生100年時代の生きがいづくり】

「笑いと健康・高齢者レクリエーションの情報サイト」は、高齢者の社会参加・生きがいづくりのお役に立つことを願って制作しました。地域活動やコミュニティ活動に関する情報を多数掲載しています。

心理的安全性」という言葉をご存知でしょうか?安心して率直に意見を出し合える雰囲気を表す心理学用語です。ビジネスの世界で注目されている言葉ですが、地域活動やコミュニティ活動にも役立ちます。

この記事では、

心理的安全性

を掘り下げて解説します。

  • 心理的安全性とは?
  • 地域活動をイキイキとしたものにするためのポイント
  • ネガティブな意見を角を立てずに伝えるPNP話法

を取り上げました。地域活動やコミュニティ活動に、すぐに活かせる内容です。

◎記事を書いたのは?(著者の経歴)

この記事を執筆したのは、「大道芸人たっきゅうさん」です。本名・田久朋寛の名義で、『健康と生きがいづくりに役立つ笑いの力』(セルバ出版)を商業出版しています。

全国の老人クラブや高齢者施設、公民館を訪問し、「笑いと健康」「生きがいづくり」に関する講演活動を行っています。

より詳しい経歴は、「プロフィール」をご参照ください。

大道芸人たっきゅうさんプロフィール

https://laugh-and-health.com/profile/

※なお、本記事は、『健康と生きがいづくりに役立つ笑いの力』第7章をベースとして、ウェブサイト用にエッセンスを抽出したものです。書籍ではさらに詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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心理的安全性とは?

地域の人との温かい交流は、生きがいづくりのためにとても大切です。その一方で、人間関係こそが大きなストレスの原因であることも少なくありません。嫌な思いをするくらいならば、人と関わらない方がマシだと思ってしまうのも、無理のないことです。

周りにいる全員が居心地のよい人間関係を築くために、知っておくと役に立つ心理学用語があります。それが

心理的安全性

です。

  • 意見を言ってもひどく批判されたり馬鹿にされたりすることがない
  • 安心して自分をさらけだすことができる

といった特徴を持つチームやコミュニティのことを、「心理的安全性が高い」と表現します。

◎Googleから生まれた言葉

心理的安全性という言葉が生まれるきっかけとなったのは、世界的IT企業であるGoogleです。Google内のチームの生産性に関する研究に由来しています。

チームごとの生産性を比較して、違いを分ける要因を調べました。事前の予想に反して、メンバーの知能や構成と生産性との間には、あまり関連がありませんでした。

その代わりに、チームワークの良さが大事であることがわかりました。チームのメンバー同士の雰囲気がよく、全員が率直に意見を出し合えることこそが大事であることが明らかになったのです。

このような雰囲気の良さを「心理的安全性」と呼ぶようになりました。Googleで行われた研究ということもあって、この言葉は世界中に一気に広がりました。

元々はビジネスの世界で有名になりましたが、地域活動やコミュニティ活動にももちろん役立ちます。

イキイキと活動するための4つのポイント

この記事をご覧の皆さんの中には、地域やコミュニティのための活動に熱心に取り組んでいる人も多いと思います。

せっかくならば、全員にとって有意義で楽しい時間にしたいですよね。一人ひとりがイキイキと活動するためのポイントは、以下の通りです。

  • 成長の機会を実感できるようにする
  • 仕事の意義を明確にする
  • 一人ひとりの役割を明確にする
  • ポジティブな声かけを心がける

逆の状態を考えてみると、この4つが大事であることがすぐにわかります。自分が何をしたらよいかわからず、いつも同じことの繰り返しで、聞こえてくるのは批判ばかりで、いったい何の役に立っているのだろう…。想像するだけでストレスがたまりますよね。

◎ポジティブな声かけは特に大切

4つポイントの中でも、ポジティブな声かけを心がけるのは、全員が今すぐ実践できます。日本人は人前で誰かをほめるのが苦手です。むしろ、欠点や短所をきちんと指摘することがリーダーの役割だと考える風潮もまだまだ根強いです。しかし、常に批判ばかりだと、メンバーが委縮してしまい、失敗を回避する方法ばかり気にするようになってしまいます。

「人を傷つけない笑い」という言葉が流行語にもなりました。時代は変化しています。ぜひ、ポジティブな声かけを大事にしていただければと思います。

ポジティブな声かけの中でも、具体的な行動に対するフィードバックが特に効果的です。なんとなく「頑張っているね」と声をかけてもらうよりも、具体的にどこがよかったか指摘してもらった方が、自分のことをちゃんと見てくれていると感じやすくなります。

ネガティブな意見を角を立てずに伝えるPNP話法

ときにはネガティブな意見をきちんと伝えなければならないこともあります。地域活動には責任も伴いますので、単なる馴れ合いの場になってはいけません。

ネガティブなことをなるべく穏やかに伝えるために役立つのが、PNP話法です。

Pはポジティブ(Positive)、Nはネガティブ(Negative)の略です。つまり、ネガティブな内容の前後に、ポジティブな内容を加え、角が立たないようにするのです

たとえば、ある人が著しく効率の悪いやり方をしていて、このままでは期日に間に合わない場面を考えてみましょう。

「そんなやり方じゃ間に合わない」

とストレートに伝えるのは、トゲのある言い方です。前後にポジティブな内容を加え、次のような言い方に変えるのがPNP話法です。

「いつも熱心に活動してくれて感謝します。しかし、今のままでは期日に間に合あいません。もっと楽にできるやり方もあるのですが、試してみませんか?きっと気分も楽になりますよ」

ネガティブな事実を伝えたうえで、よりポジティブで建設的な方法を提案するのが、PNP話法のポイントです。

※このサイトでは、地域活動・コミュニティ活動に関する記事を他にも掲載しています。ぜひ合わせてご覧ください。

高齢者の「緩やかな社会参加」を通じて、新たな生きがいづくりを始めよう【笑いと健康・ミニ講座】

https://laugh-and-health.com/2023/04/17/20230417/

アクティブな高齢者におすすめの地域活動・コミュニティ活動7選【シニア世代の社会参加・生きがいづくりに役立つ】

https://laugh-and-health.com/2023/04/18/20230418/

生きがいづくりの講演会を好評開催中

「大道芸人たっきゅうさん」は、「笑いと健康」「生きがいづくり」をテーマとした出張講演を承っております。今回の記事で取り上げた内容を、より詳しく、わかりやすく解説します。

  • 市民活動センター
  • 社会福祉協議会
  • ボランティア連絡協議会
  • 労働組合・退職者の会
  • 老人クラブ連合会
  • 生涯学習講座

など、高齢者の集う場所に、直接訪問します。

大道芸や脳トレ、体操の実演もあり、メリハリがきいていて飽きずに楽しめる内容です。

「お問い合わせフォーム」より、講演会の企画書をダウンロードできますので、ご利用ください。

大道芸人たっきゅうさん・お問い合わせフォーム

https://laugh-and-health.com/contact/

また、以下の2つのサイトからも、講演のお問い合わせを承っております。

大道芸人たっきゅうさんのユーモアセラピー特設サイト」(外部サイトへのリンク)

https://www.humor-therapy.com/

マイベストプロ京都」(外部サイトへのリンク)

https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/

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「大道芸の笑いを小児医療や高齢者施設にも!」をモットーに活動する通称「大道芸人たっきゅうさん」です。京大卒なのに大道芸人です。「笑いと健康」に関する講演の講師として全国の老人クラブを訪問しています。 【テレビ・ラジオ・新聞等の実績】 ぐるっと関西おひるまえ/ちちんぷいぷい/Music Edge/京いちにち630/おやかまっさん/笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ/京都新聞/朝日新聞/毎日新聞/産経新聞/大阪日日新聞 等多数 【取得資格】 健康生きがいづくりアドバイザー ・ケアストレスカウンセラー ・レクリエーション介護士2級

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