新型コロナウイルスに伴う影響が長期化しています。この記事を執筆している2020年5月21日の段階で多くの地域で緊急事態宣言が解除されましたが、しばらくは多くの人が外出を控える期間が続くと見込まれます。この記事では、
外出を控えても、自宅で運動した方がいい理由
を取り上げます。
活動水準低下によるフレイルが心配です

◎フレイルとは
介護予防への関心の高まりと同時に、「フレイル」という概念にも注目が集まりました。
フレイルとは、
加齢とともに筋力や認知機能、社会性などの心身の活力が衰え始めた状態
のことです。健康な状態と要介護状態の中間だと考えても差し支えありません。多くの人が要介護状態に至る前にフレイルを経験することから、超高齢社会において、フレイルの進行を防ぐことは重要な課題のひとつです。
※フレイルに関する記述は、東京大学の飯島勝矢教授のサイトを参照して作成しております。
◎長引く自粛で活動水準の低下が心配
新型コロナウイルスの影響に伴う外出自粛が続くと、一日中ほとんど動かず、極端に活動水準が低い状態が続くことが懸念されます。もちろん不要不急の遠出はしばらくは控えた方がよいですが、
活動水準が下がることで、フレイルが進行してしまうことが心配
です。
東日本大震災の避難所でもこの点が課題となりました。避難所では「上げ膳据え膳」で食事が用意されることが多く、動くことが極端に少なくなった一部の高齢者に生活不活発病の症状が見られました。
今回の新型コロナウイルスは震災とは状況が異なりますが、自宅で過ごす時間が長くなっても、活動水準をあまり落とさないように心がけた方がよいでしょう。
運動でストレスも軽くなる

フレイルの進行を予防するために、
自宅でもできる軽い運動を行う
ことをおすすめします。
運動することによって
・筋肉の衰えを防ぐ
・不安やストレスの軽減につながる
といった効果が期待できます。連日ワイドショーなどで不安を煽るかのような情報が流れ、ストレスを感じやすくなっています。体を動かしてみることで、一時的に不安やストレスを軽減することにもつながりますので、たまにはテレビを消して軽い運動をしてみてはいかがでしょうか。
※運動が不安やストレスの軽減につながる理由については、こちらの記事もご覧ください。
山科わっはっは体操は、自宅でも楽しく取り組める体操です!

フレイルに関連して、「オーラルフレイル」という概念も注目されています。食べこぼしが増えた、むせることが増えたなどの口腔機能の軽微な衰えのことです。
この記事を執筆している「大道芸人たっきゅうさん」と京都市山科区保健福祉センター健康長寿推進課の協働で、
山科わっはっは体操
を2018年に考案しました。
口や全身を動かしながらオーラルフレイル予防・介護予防に笑って楽しく取り組むことを願って考案した体操
です。
山科わっはっは体操は、自宅でひとりでも実践することができます。体操や運動をしたいけど何をしたら…と迷ったときには、ぜひ山科わっはっは体操をお試しいただければと思います。
山科わっはっは体操の詳しいやり方については、「マイベストプロ京都」にて詳しく掲載しております。以下の記事にて、マイベストプロ京都のリンクをまとめて掲載しております。
また、イラスト入りのPDFをウェブサイトで限定公開しております。こちらの記事よりお入りください。
講演・執筆承ります!
大道芸人たっきゅうさんは、「笑いと健康」をメインテーマとして、様々なテーマの講演や執筆を承っております。お気軽にお問い合わせください。
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