「笑う門には福来る」ということわざがあるように、笑いには様々なよい効果があります。笑いと健康に関する学問的な研究も行われており、特に2010年代に入ってから急速に研究が進んできました。
この記事では、
笑いの持つ3つの効果
について解説します。
- 健康づくり・生きがいづくりに関心のあるシニア世代
- デイサービスや老人ホームなどに勤める介護職員
- 高齢者と触れ合う機会の多い保健師・市役所職員
などの皆さんに、特に役立つ内容です。
◎この記事を書いたのは?(サイト運営者の経歴)
この記事を執筆したのは一般社団法人笑いと遊びの研究所・代表理事(通称「大道芸人たっきゅうさん」)です。健康生きがいづくりアドバイザーの資格を取得済みです。
- 健康と生きがいづくりに役立つ笑いの力(セルバ出版)
- ゆるくつながる-笑いで広がる共感とコミュニティ(春陽堂書店)
- 笑って楽しい!高齢者レクリエーション(法研)
の3冊を商業出版しています。
全国の老人クラブや寿大学で、笑いの効用に関する講演を実施しております。講演の中で特にお伝えしたい内容を抜粋して記事にしました。
なお、著者の大学院での専攻は、社会科学領域(経済学・公共政策・社会学)のデータ分析です。高齢者の社会参加・地域のつながり・生きがいづくりが専門分野です。医学・看護学的な見地から笑いの効果を詳しく知りたい人のために、記事の最後に、医師や研究者が執筆した書籍・ウェブサイトのリンクも掲載しております。合わせてご利用ください。
※高齢者向けの講演会も承っております。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
笑いと健康講演会・たっきゅうさんのユーモアセラピー(外部サイトへのリンク)
https://www.humor-therapy.com/
笑いの持つ3つの効果

日常生活の中で笑いを増やすと、どのような効果があるのでしょうか?笑いには、大きく分けて以下の3つの効果があります。
1.体の調子を整える効果(からだの効果)
2.物事の見方を変えるのを助ける効果(こころの効果)
3.人間関係を良くする効果(つながりの効果)
ここから先は、ひとつずつ、ポイントを短くまとめました。
◎からだの効果とは?
笑いによって免疫が活性化する、βエンドルフィンが放出されることによって痛みが一時的に軽減するなど、笑いには体の調子を整える効果があります。
ただ、残念ながら、笑ってさえいれば病気が治るわけではありません。上記の効果についても、完全にエビデンスが確立されたわけではありません。適切な医療や生活習慣こそが健康の一番の秘訣ですが、笑いが何らかの助けになる可能性はおおいにあります。
免疫を活性化することを検証した実験が、日本で行われました。のちほど改めてこの実験を紹介します。
◎こころの効果とは?
笑いの身体への効果も重要ですが、私は精神面での効果がより重要であると考えています。人生では大きなストレスを伴う困難に直面することがあります。笑いは、ストレスを乗り越えるための助けになってくれることもあります。喜劇王チャップリンは、こんな言葉を残しています。
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」
大きな困難にぶち当たっている最中には悲劇としか思えないような出来事も、あえていったん距離を置いて笑いのある時間を過ごしてみると、冷静さを取り戻し、置かれた状況を客観的に見つめなおすことができる場合もあります。また、ユーモアやウィットで人を笑わせることが得意な人は、他人とは異なる視点でものごとを見ることが習慣となっています。仮に大きな困難に直面しても、日頃から様々な視点でものごとを見ることができれば、思わぬ突破口を見出せる場合もあります。
とは言え、悲しいとき、辛いときに無理に笑い続けようと頑張るのは逆効果です。不安や悲しみ、怒りといった一見ネガティブな感情も、人間が生を営むうえでは欠かせない感情です。悲しさや辛さを無理に我慢せず、そのうえで、笑いも増えるように少しだけ楽しい時間を増やしてみることが大切です。
◎つながりの効果とは?
笑いは人間関係の潤滑油です。
- 笑いで緊張がほぐれる
- 誰かと対立しても、角を立てずに意見を伝えられる
- お互いに笑うことで仲が深まる
といった効果があります。ただし、人を蔑んだり攻撃したりする笑いでは効果が出ません。共感をベースにした温かい笑いで、周りの人みんなが笑顔になれればよいですね。
新喜劇で免疫に良い変化が起きた

笑いが免疫を活性化することは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。実は、笑いの本場大阪のなんばグランド花月で1991年に行われた実験により明らかになったことです。
がんや心疾患の患者を含む男女19名が、なんばグランド花月にて行われた新喜劇や漫才を鑑賞しました。新喜劇には池乃めだかさんも出演していました。鑑賞の前後に血液を採取して笑いの効果を検証しました。
検証の結果、
数値の測定ができなかった1名を除く18名中14名のNK活性の数値が上昇したことが明らかになりました。
NK活性とは、がん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃するNK細胞の活性度を示す数値です。免疫力の指標としてよく用いられています。笑うことが免疫を活性化するデータが出た実験として、大きな話題になりました。
※このパートは、昇幹夫著「最新版笑いは心と脳の処方せん」二見レインボー文庫 2015年を参考文献として執筆しました。
※先ほども書いたことですが、笑ってさえいれば疾病が治癒するわけではありません。他の健康習慣にも気をつけ、心配なことがあれば医療機関で早めに対処することを忘れないでくださいね。
この記事の内容をまとめた動画もあります!
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◎日常生活で笑いを増やす3つの方法
無理やり笑おうと思わなくても、楽しい時間を作ることを意識すれば、自然と笑いが増えていきます。すぐに実践できる3つの方法を記事にしました。
◎笑いと健康について学べる書籍3選
医師や研究者が執筆した、信頼できる専門的書籍を3冊ピックアップしたブックレビューです。医学的・看護学の観点から笑いを深く学びたい人におすすめの書籍を取り上げました。
◎笑いと健康を学べるウェブサイト
医師や研究者が監修した信頼性の高いウェブサイトについてまとめました。
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笑いの効果や増やし方に関するちょっと真面目な記事一覧
https://laugh-and-health.com/2020/07/21/20200721/
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一般社団法人笑いと遊びの研究所・法人ウェブサイト(※外部サイトへのリンク)
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