記録を書き溜めて、積み重ねを「見える化」する(フリーランス・リモートワーカーのためのストレスケア)

「フリーランス・リモートワーカーのためのストレスケア」では、個人で仕事をする人が抱きがちな不安やストレスへの対処法について記事にしています。ポジティブ心理学などの知見と、長年フリーランスの大道芸人として働いてきた私の経験をもとに、効果があったことを記事にしています。テレワーク推進で自宅での仕事が増えた人にとって少しでも参考になればと思っております。

今回は、

アイデアやフィードバックなどあらゆる記録をノートに書き溜めておくと、不安の軽減にもつながる

というテーマです。

やっていることが成果につながるかわからないのが不安…

フリーランスやリモートワーカーに限ったことではありませんが、特に普段一人で仕事をしていると、

自分のやっていることや今のやり方が、果たして結果につながるのだろうか…

と不安に感じることがありますよね。特にクリエイティブな仕事をしている人は、決まった作業を決まった時間やれば必ずいい仕事ができる訳ではありません。むしろ、何十時間もかけた渾身の仕事の評価が、他の人がやっつけでやった仕事よりも低いなんてこともざらにあります。

現代社会の仕事が複雑化していて、自分の頑張りと結果の因果関係が見えにくくなっています。頑張っても成果につながらないかもと不安になると、モチベーションも維持しにくくなります。大好きな仕事のはずなのになんだか憂鬱…という状態は、なるべくなら避けたいですよね。

そういった不安に対処するために、私が実践して効果的だったのは、

ノートに仕事の手順、振り返りや記録、これからやってみたいアイデアなどをなんでも書き溜め、思考の積み重ねをノートの冊数という形で「見える化」する

ことです。

達成目標には2種類ある

2種類の目標

ノートになんでも書き溜めるのが不安解消に役立った理由を書く前に、少し心理学的なことに触れたいと思います。皆さんは仕事をするうえで、どんなことを達成したいでしょうか。何かを達成したいと思う目標(達成目標)には、大きく分けて2種類あります。

熟達目標 と 遂行目標

です。

熟達目標は、仕事を通じて自分自身の経験や能力を以前より向上させるのが目標

です。一方で

遂行目標は、仕事を通じて他の人からの評価を高める(あるいはマイナスの評価を避ける)のが目標

です。

どちらにより重きを置くかは人によって違いますし、絶対的な正解はありません。しかしながら、

他人からのマイナスの評価を避けることを目標にすると、かえってパフォーマンスを下げる懸念がある

ことが様々な研究で指摘されています。それとは逆に、

熟達を目標にする人は、内発的なモチベーションが高まりやすい

とも言われています。

仕事の成果に対する不安やプレッシャーが強くなっている人は、もしかしたら、他人からのマイナスの評価を過度に気にするモードに入っているかもしれません。そんな時は、過去の自分と比べて能力や経験が確かに上がっていることを思い出すと、少し気持ちが楽になるに違いありません。

ノートが熟達を「見える化」する

積み重ねの見える化(ACイラスト無料素材より)

まじめに仕事をしている人なら、目覚ましい成果がすぐにでなくても、能力や経験が確かに蓄積されているはずです。しかしながら、普段はそのことを自覚することがありません。

そこで、ノートの出番です。

1冊のノートに、今取り組んでいる仕事のやり方や顧客の反応、フィードバック、これからやりたい仕事のアイデアなどをとにかく書いて、ノートがたまってくると、これまでの自分の思考の蓄積が冊数という形で目に見えるようになります。

積み重ねが目に見えるようになるのが大事です。あくまで私個人の感想ではありますが、

不安を感じた時に書き溜めたノートを見てみると、確かに今まで様々なことを積み上げてきたから、きっとこれからも大丈夫だと思えるようになる

効果があります。別のブログで将来への不安はノートに書いて整理することをおすすめしましたが、頭の中でモヤモヤすることがあれば、とにかく1冊のノートに書き溜めていった方がいい、というのが私の実感です。他者の評価ではなく、自分自身の熟達に目を向けるために、ノートに色んなことを書いてみてはいかがでしょうか。

ちなみに私はルーズリーフやデジタル機器は使わず、項目を分けずに普通のノートに時系列になんでも書いています。そうした理由は、単に私が整理整頓が超絶苦手だったからなのですが、積み重ねが見えるという思わぬ効果を発見したので、今でもデジタル機器を使わずノートに手書きしています。ノートを読み返しているうちに、過去に実現できなかったアイデアを別の場所で修正して使えたりすることもありますよ。

※あらゆる記録を一冊のノートにまとめる方法は、下の本も参考になります(アマゾンへのリンク)。

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

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「大道芸の笑いを小児医療や高齢者施設にも!」をモットーに活動する通称「大道芸人たっきゅうさん」です。京大卒なのに大道芸人です。「笑いと健康」に関する講演の講師として全国の老人クラブを訪問しています。 【取得資格】 健康生きがいづくりアドバイザー ・ケアストレスカウンセラー ・レクリエーション介護士2級

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