院内学級や小児科でのボランティアに関心のある人におすすめの一冊。「あかはなそえじ先生のひとりじゃないよ」ブックレビュー

あかはなそえじ先生のひとりじゃないよブックレビュー

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今回取り上げるのは

副島賢和「あかはなそえじ先生のひとりじゃないよ:ぼくが院内学級の教師として学んだこと」学研教育みらい 2019年

です。

ホスピタルクラウンとしても有名な副島先生

昭和大学病院「さいかち学級」の先生である副島さんは、ホスピタルクラウンとしても知られています。

著者の副島賢和さんは、昭和大学病院内の「さいかち学級」の先生です。また、ホスピタルクラウンとしても知られています。NHKの人気番組「プロフェッショナル」にも出演しています。講演活動も熱心に行っており、講演を見に行ったことがある人も多いのではないでしょうか。

この本は、副島さんの院内学級(※)教員としての経験をもとに、子どもと共に学ぶ上で大切なことをまとめた書籍です。

構成は以下の通りです。

  • 第1章 院内学級の役割
  • 第2章 院内学級の子どもたち
  • 第3章 病気を抱える子どもたちとのかかわり
  • 第4章 子どもたちから教わったこと
  • 第5章 チームになる
  • 第6章 教育だからできること
  • 第7章 子ども達の回復のために
  • 第8章 ケアする側のケア
  • 終章 ひとりじゃないよ!:治療に向かうエネルギー

※「院内学級」は正式な制度ではなく、実際には様々な設置形態があります。総称して「院内学級」と呼ぶそうです。この辺りのことも、書籍に詳しく書かれています。

温かく力のある言葉は、病院内に限らず大切なことを教えてくれる

「あかはな先生そえじのひとりじゃないよ」を通じて、副島先生の一貫した強いメッセージが伝わってきます。

病気を抱え、喪失感をもった子どもたちが自分のことを肯定的に見ることができるように支える、院内学級を治療に向かうエネルギーを蓄える場所にする、という強い信念が伝わってきます。

また、副島先生は

  • 否定的な感情は持ってもいいのだ

と言います。

  • ただし、自分や周りの人を傷つけないように、適切な伝え方を学ばなけれないけない

のです。このことを「受容はするが許容はしない」という独特の表現で説明しています。

病院の子どもに限らず、現代社会では、辛い、悲しい、痛いといったネガティブな感情を表にすることはもちろん、それらの感情を持つことすら認めない風潮があります。しかし、人間ですから肯定的な感情も否定的な感情も持って当たり前です。否定的な感情を持つことは大事だが、自分や他人を傷つけないように、適切な形で表現できることが大切だと先生は主張します。大人の私たちにとっても大事なことではないでしょうか。

その他にもたくさんの学びがあります。院内学級や小児科でのボランティアに興味のある人は、ぜひ本を直接ご覧いただければと思います。

※アマゾンでのリンクはこちらです。

あかはなそえじ先生の ひとりじゃないよ―ぼくが院内学級の教師として学んだこと (教育ジャーナル選書)

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「大道芸の笑いを小児医療や高齢者施設にも!」をモットーに活動する通称「大道芸人たっきゅうさん」です。京大卒なのに大道芸人です。「笑いと健康」に関する講演の講師として全国の老人クラブを訪問しています。 【取得資格】 健康生きがいづくりアドバイザー ・ケアストレスカウンセラー ・レクリエーション介護士2級

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