このサイトでは、シニア世代の脳トレやレクリエーションの素材としても役に立つ書籍のレビューも行っております。
今回取り上げるのは、
山野井亮・黒瀬巌(監修)『地図歴史脳ドリル』主婦の友社
です。
2020年冬の最新刊です。日本の地理や歴史にまつわる様々な問題が地図と一緒に収録されています。高齢者の頭の体操・脳トレに最適な一冊です。
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日本の地理や歴史に関する本格的な問題を825問も収録
超高齢社会が進展し、認知症や介護の予防にますます関心が高まっています。漢字や計算のドリル本を書店で見かけることが増えましたが、地理や歴史に関するドリルは少ないように思います。
今回紹介する「地図歴史脳ドリル」は、
日本地図を見ながら地理・歴史に関する問題に挑戦する
本格的な書籍です。問題は全部で825問もあります。単に記憶力を鍛えるだけでなく、空間認知力も同時に鍛えようという狙いがあります。
2020年の時事問題から、歴史、B級グルメまで、様々な問題が地図と一緒に収録されています。ほとんどの問題が選択形式です。
本書の構成は以下の通りです。
- 第1章 まずは日本の姿を知る
- 第2章 歴史と文化の足跡をたどる
- 第3章 日本をめいっぱい楽しむ
- 第4章 昔があるから、今がある
第1章の前に、2020年の時事ネタやGO TOトラベルの気分を味わう問題も収録されています。
小学校高学年以上の人を幅広く対象とした本ですが、シニア世代の皆さんにもおすすめです。
おもしろくて難しい!が魅力の一冊
この本のキャッチコピーは「おもしろくて難しい!」です。そのキャッチコピー通り
難しいけど、おもしろくて興味がわく問題が多い
です。
正直、「これ、かなり難しいな」と思いました。私は中学・高校では地理は得意科目でしたが、初見ですぐに正解が思い浮かぶのは3割くらいでした。ただ、ほとんどの問題は選択形式ですので、地図とヒントを見ながら答えを想像することができます。
その一方で、問題は確かにおもしろいです。ご当地グルメや歴史のロマンを知ることができ、好奇心が満たされます。この本に書いてあることを知るたびに、その土地に対する興味がわいてきて、旅行に行ったら楽しいだろうなという気分になります。地理や歴史が好きなら、この本一冊で何か月も楽しめること間違いなしです。
ドリルとして自分の記憶力をチェックするというよりは、新たな知識との出会いを楽しむ読み方がおすすめ
です。
デイサービスや有料老人ホームなどの高齢者施設でも、レクリエーションや頭の体操の一環でドリルを行うことが増えていますが、そのまま挑戦するにはちょっと難易度が高すぎるかなという印象です。私がおすすめしたいのは、利用者の皆さんが暮らしたことがある都道府県に関する内容をこの本で調べ、会話の中で話題にしたり、ホワイトボードを用いたクイズとしてやさしくアレンジして出題してみたりすることです。会話が楽しくなるような面白い題材が本当にたくさん詰まっています。
地理や歴史が大好きで、ハードな脳トレに挑戦したいシニア世代にぜひおすすめしたい一冊です。
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