高齢者の笑いを増やすのにレクリエーションが役に立つ理由。健康生きがいづくりアドバイザー資格を持つ大道芸人が解説します。

新型コロナウイルスの影響が長期化し、デイサービスや有料老人ホームなどの高齢者施設のレクリエーションにも大きな変化がありました。先日私が大道芸を披露した施設では、外部のボランティアの受け入れが難しくなり、職員が毎日レクリエーションの企画を考えなければならなくなったというお話を聞きました。

レクリエーションは、高齢者の皆さんの笑いが増えるきっかけにもなる有意義な時間です。この記事では、

高齢者の笑いを増やすのにレクリエーションがなぜ役に立つのか

について取り上げます。

  • 高齢者レクリエーションを企画する介護施設職員
  • 趣味や特技を活かして高齢者施設でボランティアをしたい人
  • 余暇活動を充実したものにしたいシニア世代

の皆さんにご覧いただければと思います。

※レクリエーションの目的や意義については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

年齢とともに笑いが減りがちです

突然ですが、質問です。

声に出して笑う機会は、どのくらいありますか?

最近笑いが健康に良いという話を様々な場所で聞くようになりましたが、実際に自分がどのくらい笑っているか意識して数えてみたことがある人は少ないかもしれません。

福島県立医科大学の大平教授が、先ほどの質問についてアンケートを用いて解析を行っています(※)。解析の結果、

年齢を重ねるにつれて、笑う頻度が減っていく傾向にある

ことが明らかになっています。

ほぼ毎日笑うと答えた人の割合を見てみると、40歳未満の女性は65%でしたが、70歳以上の女性は46%に低下しています。また、40歳以上の男性は50%でしたが、70歳以上の男性は35%まで低下していました。一般に女性の方が笑いの頻度が多い傾向にありますが、年齢を重ねると笑いが減っていく傾向にあることが、数字を見れば一目瞭然です。

※参考文献 大平哲也(2018)「ライフコースと健康:笑いとストレス・生活習慣病との関連」『全人的医療』vol.17

レクリエーション活動への参加と運動習慣が笑いを増やす秘訣

笑いには、様々な効果があります。

  • 免疫の活性化など、からだへの効果
  • ストレスを減らす効果
  • 人間関係を豊かにする効果 等

※笑いの効果については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

このように笑いには様々な効果を期待できますが、

笑いを増やすために有効な方法のひとつがレクリエーション

です。

大平教授らのグループが行った別の研究データを紹介します。

東日本大震災で避難対象となった福島県の住民を対象に、アンケートを実施しました(※)。その結果、

よく笑う傾向にあるのは、レクリエーション活動に積極的に参加する人や、毎日運動する習慣のある人

であることがわかりました。避難による職場や住まいの変更など、自分の力では変えることのできない要素の影響も少なからずあったことも判明していますが、レクリエーションや運動については手軽に実践することが可能です。笑いを増やすのにレクリエーションはとても効果的な方法です。

※参考文献 Hirosaki et al.(2017)Lifestyle factors and social ties associated with the frequency of laughter after the Great East Japan Earthquake: Fukushima Health Management Survey. Quality of Life Research vol.27

レクリエーションで非日常の体験を!

高齢者施設では四季を感じるレクが人気です

人生には様々なストレスがあります。仕事が思い通りにいかない、家庭内がぎくしゃくする、心身の衰えを実感した、なんとなく疎外された気分になる…このような嫌なことを全く経験しないまま人生を生き抜くことは不可能です。ストレスを減らすには、非日常の楽しい時間が役立ちます。

ディズニーランドやUSJに出かける、好きなアーティストのコンサートを見に行く、仲の良い友達や恋人と旅行に行く、このような非日常の時間は、人生に活力を与えてくれます。実際に出かけなくてもただ想像しただけでなんとなく元気が湧いてきますよね。

ところが、年齢を重ね、様々な理由で遠くへの外出が難しくなると、楽しい非日常の体験をする機会も減ってしまいます。そんな時こそ、レクリエーションの出番です。

高齢者レクリエーションは、遠出をしなくても非日常の体験ができる時間

です。様々なゲームや行事を通じて新たな体験ができる可能性を秘めているのがレクリエーションです。

レクリエーションには様々な種類がありますが、季節を感じることができるレクリエーション特に喜ばれるようです。特に有料老人ホームや特養などの住居型の施設だと、どうしても外出頻度が減りがちで、季節の変化を実感しにくくなります。お正月・ひなまつり・盆踊り・クリスマスなど、日本には四季を感じる様々な行事があります。レクリエーションの企画の中にも、季節の素材を取り入れてみることがおすすめです。

「笑いと健康・高齢者レクリエーションの情報サイトlaugh and health.com」では、季節の雑学ネタ・クイズネタに関する様々な記事を更新していく予定です。(季節の壁飾りやクラフトなどの作り方を載せられれば本当はもっとよいのですが、私は超が付くほど図画工作が苦手で、自分で作ることが全くできません。なんらかの形で情報を発信できるよう検討します)

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高齢者施設・公民館・老人福祉センター向け研修を行っております。

大道芸人たっきゅうさんは、介護施設職員・事業者、公民館や老人福祉センター職員を対象としたレクリエーションの研修を行っております。オリジナルの介護予防体操、すぐにできる曲芸やマジック、レクの計画法などをお伝えします。お気軽にお問い合わせください。

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「大道芸の笑いを小児医療や高齢者施設にも!」をモットーに活動する通称「大道芸人たっきゅうさん」です。京大卒なのに大道芸人です。「笑いと健康」に関する講演の講師として全国の老人クラブを訪問しています。 【テレビ・ラジオ・新聞等の実績】 ぐるっと関西おひるまえ/ちちんぷいぷい/Music Edge/京いちにち630/おやかまっさん/笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ/京都新聞/朝日新聞/毎日新聞/産経新聞/大阪日日新聞 等多数 【取得資格】 健康生きがいづくりアドバイザー ・ケアストレスカウンセラー ・レクリエーション介護士2級

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