子供から大人までどの年代でも楽しめるトランプは、高齢者レクリエーションの定番アイテムとしても根強い人気があります。トランプを一組用意するだけで、様々なことができます。
この記事では、
シニア世代にも人気のトランプ定番ゲーム&レク4選
と題して、トランプを用いた人気のレクリエーションを4つ紹介します。
この記事で取り上げるのは
- 7並べ
- ババ抜き
- 神経衰弱
- トランプと紙コップのタワー
です。
7並べ・神経衰弱については、普通のルールよりも簡単なルールにアレンジして、誰でも気軽に遊べる方法も掲載しました。
- デイサービスや老人ホームなどの高齢者施設でレクを担当する職員
- 子ども達と触れ合うシニア世代のボランティア
- アナログゲームやテーブルゲームに興味のある人
などの皆さんに、記事の内容をご活用いただければと思います。
高齢者施設でトランプをする時にあると便利なもの
トランプ1組あれば様々なゲームやレクができますが、トランプを持ちにくかったり、色々ややこしかったりするのが難点です。
そこで、ゲームやレクの紹介に行く前に、高齢者施設でトランプを扱うときに、あると便利なものを3つ紹介します。
◎あると便利なもの1 大きなトランプ

シニア世代でトランプを敬遠する人が多いのは、トランプの数字やマークが見づらいからです。大きなトランプを使えば、数字もマークも見やすくなります。通常より大きなサイズのトランプを用意することを、ぜひともおすすめしたいです。
上の写真のトランプは、ステージマジック用のジャンボトランプです。遠くのお客さんでも見やすいようになっています。全国のマジックショップ(オンラインショップも多数あります)や東急ハンズで購入することができます。
この写真よりは小さいサイズになりますが、100円ショップのダイソーでも、ジャンボトランプを購入できます(※ダイソーでは、必ず店頭に置いてあるとは限りません)。
◎あると便利なもの2 トランプホルダー
トランプを手に持たずに、テーブルに置いておくためのトランプホルダーも、非常に便利です。トランプホルダーがあれば、手や指に力が入りにくい人でも、トランプで遊びやすくなります。
インターネットで様々な形のものを購入することができますが、角材や板を使って自作することもできます。
◎あると便利なもの3 ポーカーチップ
トランプのゲームをする時に、「点数の計算がややこしくて、紙に書くのも面倒くさい!」と思ったことはありませんか?
そのような時に、ポーカーチップがあると便利です。1点・5点・10点などの点数ごとに色の異なるチップのセットです。本来はポーカーで使用するためのカジノグッズですが、ポーカー以外のトランプゲームの点数を計算するにも便利です(もちろん、トランプ以外のゲームにも使用できます)。プラスチック製の安価なものならば、3000円程度で購入することができます。最近は日本でポーカーが流行していますので、ヨドバシカメラやビックカメラのボードゲームコーナーでも購入することができます。
7並べは、集団レクリエーションの大定番!

ここからは、トランプの定番ゲームを取り上げます。まずは、7並べです。集団レクリエーションとして高い人気があります。誰もがルールを知っているにもかかわらず、戦略的な駆け引きの要素もあり、ハマる人も多いゲームです。
◎7並べはどんなゲーム?
- 人数 3人~7人
- 勝利条件 手札を一番早くなくした人が勝利です
ゲームの大まかな流れは、以下の通りです。
- 1人に1枚ずつ、時計回りで、すべてのカードがなくなるまで配ります。
- 手札の中に、7がある人は、すべて場に置きます。
- ダイヤの7を出した人からゲームを始めます。手札の中で7と隣り合う(6か8)カードがある場合は出します。ない場合や出したくない場合はパスします。
- 次に、左隣の人が、すでに場に出ているカードと隣り合うカードを1枚出します。これをずっと繰り返します。
- 手札を一番早くすべて出し切った人の勝利です。
パスは3回まですることができます。4回パスをすると失格になります。失格になった場合は、自分の手札をすべて場に置きます。
なお、パスを何回でもしてもよいルールに変更してもかまいません。パスを何回でもしてもよいルールの方が、最初のうちはわかりやすいです。一方で、パスが3回までのルールの場合、どのタイミングでパスするか、駆け引きが面白いです。
◎やさしいアレンジ 5並べ
7並べをより短時間で遊べるようにした「5並べ」というゲームもあります。
- 絵札を省いた40枚を使用します
- 最初に場に並べるのは、「7」ではなくて「5」です
それ以外は、7並べと同じです。
パスの回数を覚えておくのが面倒くさい場合、ポーカーチップを使うと便利です。1回パスするごとに、ポーカーチップを1枚出すようにすると、誰が何回パスしたか、一目でわかるようになります。
ババ抜きは、トランプゲームの代名詞

続いて取り上げるのは、ババ抜きです。ババ抜きをやったことがない人のほうが珍しいのではないでしょうか?駆け引きや記憶の要素が少なく、誰でも気軽に楽しめるのがいい所です。
◎ババ抜きはどんなゲーム?
- 人数 3人~8人
- 勝利条件 手札を早くなくした人の勝利です。ババが一枚残ってしまった人の負けになります。
- 使うカード 52枚+ババ(ジョーカー1枚)
ババ抜きの大まかな流れは、以下の通りです。
- 親を決めます。親から順に時計回りに1枚ずつ、すべてのカードがなくなるまで配ります。
- まず、手札の中に同じ数字のカードが2枚あれば、それをまとめて捨てます。
- 親は、左隣の人のカードを1枚引きます。もし引いたカードと、元々あった手札で同じ数字のカードがあれば、それをまとめて場に捨てます。ない場合は、そのままにしておきます。
- 同じことを時計回りで繰り返します。
- すべての手札をなくすことができた人から抜けていきます。最後に1枚だけババが残ってしまった人の負けです。
◎ババ抜きのアレンジバージョン
ババ抜きによく似たゲームとして、ジジ抜きがあります。ジョーカー以外の52枚の中から、どのカードか見えないようにして1枚だけ抜いた51枚を用います。あとはババ抜きと同じです。どのカードを残してはいけないか、事前にわからないので、少し難易度が上がります。
クイーンを1枚だけ引いた51枚で行うオールドメイドというバリエーションもあります。
記憶力が決め手の神経衰弱

続いて取り上げるのは神経衰弱です。記憶力が決め手となるゲームです。トランプを用いた脳トレとしてもおすすめしたいゲームです。
◎神経衰弱はどんなゲーム?
- 人数 2人~8人
- 勝利条件 最も多くのカードを取った人の勝利です。
神経衰弱の大まかな流れは以下の通りです。
- 52枚のトランプを裏向きにしてテーブルに並べます。
- まず1枚カードをめくります。
- 次に、2枚目のカードをめくります。もし1枚目と同じ数字が出たら、2枚のカードを取ります。そして、もう一度2枚のカードをめくることができます。2枚の数字が異なる場合は、カードを裏返して、次の人に進みます。
- 上のことを何度も繰り返し、テーブルのすべてカードがなくなったら、ゲーム終了です。一番多くのカードを取った人の勝利です。
◎やさしいアレンジ 花札で神経衰弱
神経衰弱は記憶力を鍛えるのに最適なゲームですが、柄の違いがわかりにくく、難しくて敬遠するシニアも多いです。そんな時にぜひおすすめしたいのは、トランプの代わりに花札を用いる神経衰弱です。
花札は、季節の花の絵が描いてあります。トランプと比べて柄の違いがわかりやすく、神経衰弱を行う際には、花の名前を覚えておく必要もありません。ぜひお試しください。
※7並べ、ババ抜き、神経衰弱のルールについては、草場純さんの『もっと夢中になる!トランプの本』(主婦の友社)を参照しました。
また、「トランプの遊び方」というサイトもおすすめです。様々なゲームのルールがわかりやすく紹介されています。
トランプの遊び方(外部サイトへのリンク)
紙コップとトランプでタワーづくりに挑戦

トランプは、ボードゲーム・アナログゲームとしての遊び方以外にも、様々な使い方があります。その中でも、紙コップタワーがおすすめです。
紙コップを1つ置き、次にトランプをその上に載せ、さらに紙コップを載せていきます。上の写真ではトランプではなく紙皿を使用していますが、トランプを使うバージョンの方が人気が高いようです。
紙コップタワーについては、下の記事も合わせてご利用ください。
※100均グッズで集団ゲームをするなら、紙コップタワーがおすすめ!2種類のやり方を解説します
https://laugh-and-health.com/2020/10/13/20201013/
また、紙コップタワーには、様々なバリエーションがあり、他のウェブサイトにも多数記事があります。他のサイトの情報は、ピンタレストのボードにまとめましたので、レクネタ探しにご利用ください。
※ピンタレストとは?
ピンタレスト(Pinterest)は、「ピン」と呼ばれる画像を共有するSNSサイトです。ウェブサイトや動画のリンクが掲載されていることが多く、興味のある情報を探すのに便利なSNSです。
トランプに関する他の記事
このサイトでは、トランプに関する記事を他にも多数掲載しています。大きなトランプとホワイトボードを用いた集団レクリエーションに関する記事が中心です。レクネタ探しにご利用ください。
◎「間を狙え!」ゲーム
カジノゲームとして海外で人気の高いレッドドッグと言うゲームを、ホワイトボードを用いた集団レクリエーションとしてやさしくアレンジしました。気軽にできるパーティー感覚のゲームです。
◎トランプを用いた計算のゲーム
トランプは、計算力を鍛える脳トレの素材としても使えます。計算・暗算に関するゲームの記事もあります。
シンプル足し算ゲーム
https://laugh-and-health.com/2020/12/27/20201227/
50に近づけろ!
https://laugh-and-health.com/2020/06/12/20200612/
どっちが10に近いかな?
https://laugh-and-health.com/2021/01/19/20210119/
トランプ以外のボードゲーム・テーブルゲームについては、以下の「記事一覧」をご利用ください。
ボードゲーム・トランプ 記事一覧
https://laugh-and-health.com/bordgametrump/
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