高齢者レクリエーションの意義や効果とは?レクリエーション介護士資格を持つプロ大道芸人が解説します。

高齢者レクリエーションの意義と役割

このサイトでは、地域に笑いが少しでも広がっていくことを願い、笑いと健康や高齢者レクリエーションに関する様々な情報を掲載ています。

この記事では

高齢者レクリエーションの効果と役割

をまとめました。

  • デイサービス・有料老人ホームなどの高齢者施設でレクを担当する職員
  • 介護予防サロン・居場所サロンなどの運営リーダー
  • 新しい活動にチャレンジしたいシニア世代

などの皆さんにご覧いただければと思います。

記事を執筆している「大道芸人たっきゅうさん」は、レクリエーション介護士2級健康生きがいづくりアドバイザーの資格を取得しています。様々な高齢者施設や老人クラブを訪問し、大道芸を披露してきました。自らの経験と学術的な知見を交えながら、高齢者レクリエーションの意義と効果について解説します。

高齢者レクリエーションの5つの意義

高齢者レクリエーション・介護レクリエーションの意義は、大きく分けて5つあります。

1.レクリエーションそのものが楽しい

2.コミュニケーションが生まれる

3.脳の活性化

4.運動や身体感覚への刺激

5.一人ひとり個性・人生について深く知るきっかけになる

ここから先は、それぞれの項目について詳しく説明します。

レクは楽しさやコミュニケーションを生み出します!

レクリエーションそのものが楽しい時間であることが、一番の意義です。

特に介護が必要になり老人介護施設を利用する人は、遠くに出かけたり好きなスポーツをするといった活動をする機会が減りがちです。楽しいレクリエーションの時間は、大切な時間です。

レクリエーションを通じてコミュニケーションが生まれます。大人になると初対面の人と気兼ねなく会話するのが苦手になってくる人も多いです。レクリエーションを通じて同じことに一緒に取り組めば、自然と会話が生まれ、レクリエーション以外でもコミュニケーションが続きやすくなります。

コミュニケーションが生まれることは、高齢者介護施設の職員さんにもよい影響があります。普段から利用者さんとのコミュニケーションが十分とれていれば、利用者さんの性格や好みをしることができ、施設全体が明るくなります。

人の好みはそれぞれですから、楽しいと思うことも人それぞれです。レクリエーションを行う際には、多様なバリエーションがあった方がよいでしょう。

レクリエーションの主なジャンルについては、こちらの記事にまとめました。ぜひ合わせてご覧ください。

クイズやパズルで脳の活性化

レクリエーションの中には頭を使うものも多く、脳の活性化認知症予防の効果も期待できます。

  • クイズ
  • パズル
  • 計算ゲーム
  • 七並べなどのアナログゲーム

といったレクリエーションを通じて、楽しく頭を使う習慣を作ることができます。

  • 料理
  • クラフトや川柳などの創作活動

でも脳の活性化を期待できます。特に料理は段取り力が求められますので、脳の活性化にももってこいです。ただ、火や刃物を扱う際に安全面には十分気をつけてください。

このサイトでは、ホワイトボードを用いた脳トレや言葉遊びの記事を中心に、様々な記事を掲載しております。レクネタ探しにご利用ください。

◎ホワイトボードのレクに関連した記事

ホワイトボードを用いた高齢者レクリエーションの定番ネタ5選

https://laugh-and-health.com/2020/06/18/20200618/

ホワイトボードを用いた集団レクとしても取り組めるパズル6選

https://laugh-and-health.com/2020/12/31/20201231/

ホワイトボードを用いる高齢者レクリエーション・記事一覧

https://laugh-and-health.com/2020/07/16/20200716/

◎言葉遊びの脳トレレクに関連した記事

頭の体操・脳トレにもなる日本の言葉遊び6選

https://laugh-and-health.com/2020/06/27/20200628/

言葉遊びの高齢者レクリエーション記事一覧

https://laugh-and-health.com/2021/04/15/20210415/

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レクは運動にもなり、身体の感覚を研ぎ澄ますことができます。

レクリエーションの中には、運動の効果が期待できるものがたくさんあります。

  • 体操
  • 園芸
  • 風船バレー

などのレクリエーションを通じて、身体を動かすことができます。

また、レクリエーションを通じて手先を始めとした体の感覚を研ぎ澄ますことができます。

  • クラフト
  • 折り紙
  • 塗り絵

などの創作活動は、創作そのものが楽しいだけでなく、手先の感覚を鍛えることにもつながります。

このサイトでは、お口の健康を兼ねた体操として、「山科わっはっは体操」に関する記事を掲載しています。

笑って楽しく介護予防&口腔ケア!山科わっはっは体操の公式動画が「きょうと動画情報館」で公開されました。

https://laugh-and-health.com/2021/05/13/20210513/

また、新型コロナウイルスの影響の長期化で、外出機会が減りがちです。自宅で少しでもよいので運動を取り入れることをおすすめしています。その理由を解説した記事もあります。

笑いと健康:外出自粛中も自宅で運動した方がいい理由

個性や歴史、新たな自分を発見

高齢者レクリエーション(写真ac無料写真より)
高齢者レクリエーションは、一人ひとりの人生を知るきっかけにもなります(写真ac無料写真より)

レクリエーションを通じて、自分でも気づかなかった個性や特技を発見することにつながる場合があります。普段真面目そうな人が実はユーモアにあふれる人だった、あっと驚くスキルの持ち主だった、歩んできた人生がとてもユニークだったといったことは、何気なく過ごしているだけでは気がつかないものです。

高齢者の皆さんが自分では当たり前だと思っていたことが、他の人にとって非常にありがたい特技だったと気づくこともあります。新たな自分を発見することで、やりがいや役割意識を見つけていくことにもつながっていきます。

高齢者施設の職員が利用者の個性や歴史を知れば、より深いコミュニケーションのきっかけにもなりますし、レクリエーションの内容を考えることにも活きてきます。

レクリエーションや遊びこそ人間の特質

ここまで高齢者レクリエーションの意義を解説してきました。レクリエーションは生活に彩を与える大切な時間ですが、一方で

レクリエーションは子どもっぽいからやりたくない…

と抵抗がある高齢者も多いかもしれません。

遊びやレクリエーションは人間の持つ特質です。ある歴史学者は、遊びの要素の中から人間の文明がはぐくまれてきたと主張しています。

また、レクリエーションの本来の意味は

日々の生活の疲労を癒して元気を取り戻すこと

です。これまで仕事や子育てに忙殺されて自分の時間は後回しにしてきた人が多いと思います。これまでの自分自身や、共に歩んできた周囲の人の頑張りをねぎらい、新たな活力を得るきっかけとして、レクリエーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

レクの意義や効果についてもっと知るには?

この記事の内容をレクチャー動画にまとめましたので、この記事と合わせて様々な場面でご活用ください。

また、介護レク広場の動画セミナーで、笑いの効用とレクリエーションの意義についてお話ししました。ちょっと長い動画ですが、そちらも合わせてご覧ください。

※介護レク広場のYouTube動画(外部サイトへのリンク)

https://www.youtube.com/watch?v=YsWTJIZcyRA

介護レク広場では、様々なレクリエーションの素材やアイデアを探すことができます。無料で会員登録できます。

※介護レク広場(外部サイトへのリンク)

https://www.kaigo-rec.com/

有料老人ホーム検索サイト「ケアスル介護」に掲載されているこちらの記事もとてもよい内容です。

※高齢者のレクリエーションはなぜ必要なのか?効果や種類など解説(外部サイトへのリンク)

https://caresul-kaigo.jp/column/articles/why_are_recreational_activities/

様々な地域で、レクリエーションを通じて楽しい時間を過ごす方がもっともっと増えていくとよいですね。

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高齢者施設・公民館・老人福祉センター向け研修を行っております。

大道芸人たっきゅうさんは、介護施設職員・事業者、公民館や老人福祉センター職員を対象としたレクリエーションの研修を行っております。オリジナルの介護予防体操や、脳トレ系のクイズやゲームなどを一緒に体験できます。詳しくは、以下のページをご覧ください。

https://laugh-and-health.com/workshop/

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「大道芸の笑いを小児医療や高齢者施設にも!」をモットーに活動する通称「大道芸人たっきゅうさん」です。京大卒なのに大道芸人です。「笑いと健康」に関する講演の講師として全国の老人クラブを訪問しています。 【テレビ・ラジオ・新聞等の実績】 ぐるっと関西おひるまえ/ちちんぷいぷい/Music Edge/京いちにち630/おやかまっさん/笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ/京都新聞/朝日新聞/毎日新聞/産経新聞/大阪日日新聞 等多数 【取得資格】 健康生きがいづくりアドバイザー ・ケアストレスカウンセラー ・レクリエーション介護士2級